シアトルに着くまでのわたしはとても緊張していた。そしてそれ以上に興奮していたように思う。
長時間フライト、機内食、いま自分が向かっている世界、どれもいつもの日常にはなくて、いまここにあるもの、いまの気持ち、それらをとにかくおもいっきり、感じよう、味わおう、と思った。
宇宙食みたいな機内食を食べて、映画を観た。機内の明かりが落ちて毛布が配られた気がする。いつの間にかわたしは眠っていた。眠れるか心配してたのに、「おれはどこでも眠れるよ」と公言していたオットよりグーグー寝ていたらしい。オットはあまり熟睡できなかったみたいだ。
必ずしも自分は自分の思ってる人間ではないんだなと思う。良くも悪くも。
朝ごはんにスターバックスのコーヒーが出てうれしい。食べかけの写真。
まだ時間はありそうだったのでアイアムサムを観る。これは何回観ても泣く。見てる場所が映画館でも、部屋でも、日本から遠く離れた名前も知らない海(あくまでもわたしが)の上空でも。
意外とあっとゆうまにシアトルに到着。
シアトル空港はでっかかった。大きいんじゃない。でっかいのだ。ターミナルの移動にトラムという地下鉄みたいなものに乗る。空港内なのに冒険しているみたい。
荷物検査や入国審査は難しかった。英語が全く聞き取れなくて、理解できなくて、恐怖心さえ芽生えた。オットの方がかなり理解できていた。悔しいけど助かる。
遊園地みたい。コーラ一つ買うのもドキドキした。
アラスカ空港の飛行機。エスキモーがかっこいい。
飛行機と夫。アンカレッジ行きの時間がやってくる。
どんどんアラスカが近づいてくる。憧れの地、アラスカ。もうすぐ。