『書店主フィクリーのものがたり』
タイトルの通り主人公の本屋の店主A.J.フィクリーの人生を描いたストーリーなのだけど、とにかく登場人物がみんな愛おしい。本が好きな人たち。ぜんぜん完璧じゃない人たち。盗みもするし、浮気もしちゃうし、子供を置いてこの世を去ってしまったり。それでも心の底が透き通っててきれいな色をしていそうな人たち。
色んな悲しいことも起きるけど、いつも愛がある。誰かによる愛が、誰かの悲しみをいつも癒す。読んでいて悲しくて悲しくても涙がでても、その涙は愛による涙、心があったかくなってこぼれ落ちる涙だった。
いつだって本と愛が人々を繋げてて、ぐるぐる少しずつその愛が大きくなっていく。
とっても大好きな本。