11月が終わる頃、オットと別府の杉乃井ホテルへ行った。
子どもの頃、家の仕事上なかなか旅行には行けなかった。行けるのは仕事関係の旅行で、その宿泊先がほぼ毎年のように杉乃井ホテルだった。なのでわたしにとっては慣れ親しんだ、楽しい楽しい思い出の場所。
眺めの良い温泉にはいって、ひたすらぼーっとした。そしたらものすごく幸せなこの瞬間にも存在している、自分の不安や心配ってあるのかな?って考えはじめちゃって、のぼせてしまった。
けど心のクリーニングでもしたみたいに清々しくなった。なぞのもやもやが消えた感じ。
お風呂上がりにパウダールームで髪の毛を乾かす。はじめは隣には誰もいなかったのに、ふと鏡を見たときには、綺麗なおばあさんが隣に居るように写っていた。
いつのまに来たんだろう。と隣を見てみたら誰もいない。鏡を見るとおばあさんはいる。隣を見るといない。幽霊かなぁ?と思っていたら おばあさんは立ち上がって歩いて行った。
本当にびっくりしたのだけど、鏡に写ってたんじゃなくて、隣に居るんでもなくて、ただわたしの斜め向かいの席に座っていたおばあさんだった。なんてアホなんだろうと改めて思った。
アクアガーデンの噴水ショーもなかなかきれいだった。寒くてぶるぶる震えながら見た。
朝の温泉は、空気が澄んでて別府湾がきれいに見えて最高だったな。お風呂上がりにフルーツ牛乳を飲もうと思ったけど、名前が違ったので飲まなかった。絶対味はフルーツ牛乳なのに。
オットもリフレッシュできたみたいでよかった。「まだ無理やけど、いつかキミの家族全員連れてけるように頑張るよ」なんて言ってくれて、優しいなぁと思ったのでした。