目玉焼きは、蓋なしでごく弱火で焼くか、水を入れて蓋をして焼いていた。ある日、オットが目玉焼きを作ってくれたとき、その行動を見て驚いた。
フライパンを強火でガンガン熱し、卵を落とし焼いている。わたしは思わず「火、強くない?」と声をかけたのだけど、オットは至って冷静。なんなら、これが美味しい目玉焼きの作り方だぞ。的なオーラを醸し出しながら作っている。
わたしはテーブルで待つことにした。卵が焦げるのを見てられなかったのだ。
オットが運んできたそれはちゃんと目玉焼きだった。そして美味しかった。黄身は生っぽかったけれど、それはそれで良かった。
こんな風に目玉焼き作ってもいんだよなぁ。と、目から鱗。自分の固定観念がぶち壊されていく感じが心地よい。たかが目玉焼き、されど目玉焼き。
あともう1つ。買い物用の折りたたみ式のエコバッグ。わたしはその都度、綺麗に折りたたんでから収納していた。それはそれは綺麗に。時間をかけて。
ある日オットはそれをぐしゃぐしゃに丸めて収納した。とても手際が良くて、かっこよく見えて、それからわたしは真似をしている。なにより、ぐしゃぐしゃでいーんだ!って、なんだか気持ちが楽になった。
すっかりタイツを脱ぐ季節になっちゃった。記録。