この2017年に小沢健二がテレビで歌っている映像を見ることができるなんて、誰が想像できただろう?
わたしは27歳で、リアルタイムでは小沢健二を聞いてなかった。もちろんフリッパーズギターも。
色んな変化が起きていた、子どもからおとなに変わっていく最中。
わたしの側にいたのは小沢健二の曲たちだった。
はじめてYouTubeで小沢健二をみたとき、変な人。そう思った。そして心で会話ができた気がした(もちろん一方的に)。
それから小沢健二の曲をたくさん聴いて、聴けば聴くほど彼という人がわからなくなり、深くわかっている気もした。
歌詞なんてあまり気にせず音楽に親しんでいたわたしが小沢健二の曲で歌詞の面白さを知っていく。
そして昨年、魔法的のツアーで初めて生身の小沢健二を見た。(夢のような現実)
新曲が多く、昔の曲がたくさん聴きたかったと少しがっかりしていたわたしは3時間後にはいない。
頭にも心にも新曲たちが根付いて、芽が出て、わたしの体中の内側が蔦で覆われているような。不思議な感覚、まさに魔法的。
昔の曲も、今の曲もわたしのお守りのような存在。
そんなとても特別な存在の小沢健二が昨日、Mステに。ふたたびタモリさんのとなりに。
歌えば歌うほどオザケンに、元気になっていく。わたしも思わず立ち上がっておおきな声で歌う。
最後の言葉、「この番組が20年間音楽の灯火を灯し続けていた事に感謝して居ます」この言葉、タモリさんはどう感じたのかな。
そしてニュースzeroでのインタビューも、とてもよかった。ユニークで思慮深い、だからあんな歌詞が書けるのだろう。
「流動体について」の歌詞にある、(並行する世界について)考える、夜。
信じられない、夜。