なんとなーく避けていた、父がよく行っていたお寿司屋さん。
なんとなーく、お互いのテリトリーに入っちゃいけないような気がしていた。勝手に。
けど最近の父は、夜に出歩くこともほぼなくなったっぽいので、、、それもなんだか寂しいけど。
やっぱりここのお寿司が大好きだ。昔は昼も開いているお店をしていて、わたしたち家族はよく食べに行っていたのだ。
ものすごい勢いでパクパク食べて、「美味しい美味しい」と言っていたら大将が「食べ慣れてるって言うのもあるんじゃない?」と言っていた。ふーむ、そうゆうのもあるのかな。シャリが小さめで、ほろっと崩れるし、バランスも最高だとわたしは思う。
もちろん父の話になる。なんだかドキドキそわそわする。
想像はついていたけど、父は基本「トロと海老」しか食べないらしい。
父がお酒で乱れたところを見たことがない。いつも品よく嗜んでいるらしい。これは少しくすぐったい気持ちになる。
人に奢るのが大好きらしい。これは想像がつく。
そして「見た目は怖いけど心は優しい」って言ってて、なんか泣きそうになった。
これは、父のことを良く知っているおじさんたちに会うとけっこう言われる。背高いし威圧感すごいし性格も癖強い、そんな父。きっと合わない人の方が多い。けど、深く関わった人たちだけでもそう思ってくれてるなら、そんなのもいいな。
わたしも父に似てるところがあるから、ちょっと気が楽になった気がする。無理してみんなにわかってもらおうとか、好かれようとかしなくていいね。嫌われる勇気。とやらは一生持てそうにはないけど。
父に会いたくなったな。そういえば最近実家でご飯食べてないな。